人事コンサルタントのお仕事日誌

人事労務管理のコラムとFPエッセイ

仕事に必須のスキルになる人工知能


連日のように人工知能(AI)についての話題を見聞きします。そして誰もが仕事で人工知能を使う日が間近に迫って来ました。

今年に入りマイクロソフトは看板ソフトであるOFFICE 365で人工知能「CharGpt」が使える「Copilot」(コ・パイロット=副操縦士という意味)という有料サービスの提供を始めました。

OFFICEソフトに組み入れず単体としての「Copilot」であれば無料で使えます。またマイクロソフトはウェブサイト経由ではなく、WindowsのPCのタスクバーから直接「Copilot」を使えるように仕様変更を進めています。

一方、Googleは先月(2024年2月)に人工知能「Bard」を最新の大規模言語モデルを使った「Gemini」(ジェミニ or ジェミナイ)に切り替えました。先行する「ChatGpt」も有料版では数カ月単位で新しい機能を追加しています。

これらの大手以外にも「Perplexity」(パープレキシティ)や、アンソロピック社による「Claude」(クロード)も、日本語での人工知能が使えるサービスを提供しています。

仕事で人工知能を使うことで、提案書・企画書・計画書などの作成時のアイデア出し、パワーポイントを使ったプレゼンシートの作成、メールの返信文作成、図面や写真のチェックや修正、画像・動画作成、データの分析、議事録の作成、外国語の翻訳・要約、定型作業の自動化など、様々な分野で仕事のやり方を大きく変える可能性があります。

人工知能を利用する会社とそうでない会社には生産性、つまり収益に大きな差が生じかねません。

現在は多くの人工知能サービスが乱立状態の様相を呈していて、どれを使えば良いのか決め手に欠く状況です。加えて今はどの人工知能も動作が不安定で、間違い(hallucination・ハルシネーション=幻覚)もあるため人間による確認が欠かせません。

そのため、ひとまず無料で使える人工知能をいくつか試しながら、自分の仕事ではどういった使い方が出来るのかを探りつつ、使い方に慣れるのがよいかもしれません。

いずれの人工知能も質問の出し方(これをプロンプト・エンジニアリングと言います)によって、返って来る答えは大きく異なります。曖昧で、さっくりした質問をすると、回答も曖昧でざっくりした内容になります。

そのため、最初の質問の回答に条件を付け加えたり、自分の要望の背景や事情を加えるなどして、何度も人工知能と対話を繰り返しながら、結果の精度を高めていく作業が必要です。

最初の回答だけを使っていると、私たちは人工知能をCopilotという副操縦士として使うのではなく、人工知能が機長になり、私たちが人工知能に使われる立場になってしまいます。

人工知能を使いこなせる人と、使われる人との間にも差がつく、そんな時代を迎えつつあるのかもしれません。