日米で株式相場が最高値を更新したことが話題になっている。株価上昇の背景には人工知能への期待がある。誰でも利用可能な人工知能は数カ月単位で新しい機能が追加され、スピードや精度も高まっている。
このままのペースで進歩すれば、人間の能力を超える日が来るというSF映画のような世界が現実になりかねないことに期待と不安を抱く人も増えている。
だが人工知能は計算機に過ぎず人間を超えることはないと断言するのが、数理論理学が専門の新井紀子教授(写真・下)だ。新井教授は人工知能を東大に合格させるプロジェクトの開発責任者を務めた経験があるだけに耳を傾ける価値はあるだろう。
そして新井教授は人工知能が引き起こす問題よりも大きいのが人間、それも子供たちにあると指摘する。それは一体どういうことなのだろう?