人事コンサルタントのお仕事日誌

人事労務管理のコラムとFPエッセイ

改革を阻むのは人間関係


衆議院選挙が終わりましたが、選挙になると必ず訴えられるのが「改革」です。政治改革や行財政改革社会保障改革など、さまざまな改革が唱えられます。

しかし、進捗はあまり見られません。会社でも改革は唱えられるものの、多くの場合、進み具合は芳しくないようです。

日本の組織では人の流動性が乏しく、長期に渡る人間関係が構築されやすいという特徴があります。

長期の人間関係によって互いの信頼関係が絶対的な安心感をもたらし、阿吽の呼吸で仕事が進むというメリットがあります。

その一方で、長い付き合いの中で互いの間に「貸し借り」が生じやすく、意思決定はこの「貸し借り」の精算を中心に行われがちです。

往々にして、改革がもたらす合理性や筋の通った話は、長期の人間関係を壊しかねないため、当事者からの抵抗にあい、日の目を見ずに終わります。




改革で使われる漢字の「革」は、ピンと張りつめた状態を表しています。動物の皮から水分や脂を取り除き、「皮」をピンと張った状態に加工すると「革」になります。

「革」という文字の構造は、上部が動物の頭部を表し、その下に四肢が広がって、「皮」を干している状態を示しています。

漢字の革には、ムダや長年の使用で生じた「たるみ」を取り除き、緊張感をもたらすという意味合いがあります。

そのため革という漢字は改革以外にも、変革とか革新、革命といったように物事を刷新する表現でも用いられます。

改革によって、長期の人間関係を一新すると、お互いの関係は付き合いの浅い者同士になり、馴れ合いはなく、時に緊張感やストレスをもたらします。

この新しい人間関係による摩擦を嫌っていると改革は進まず、停滞につながりかねません。

あなたの周りの人間関係はいかがでしょう?