人事コンサルタントのお仕事日誌

人事労務管理のコラムとFPエッセイ

将来なりたいのは「会社員」

第一生命保険が小中高生に対して、「大人になったらなりたいもの」という調査を行いました。その結果、高校生では男子の約22%、女子の18%が「会社員」と答え、いずれも1位でした。特に男子は小学生から高校生までの全てにおいて「会社員」がトップでした。

 

子供たちになぜ「会社員」を選んだのかを聞いてみると、すべての世代で「働きやすそう」だからという答えでした。リモートワークをしている親の影響か、それとも休日に家でゴロゴロしている姿がそう思わせるか、そこまではわかりませんが・・・

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ウィル・スミスの殴打騒ぎから読み解く人材育成のコツ

先般、映画俳優のウィル・スミスによる平手打ち事件が大きな話題になりました。アカデミー賞の授賞式の場で、進行役を務めるコメディアン、クリス・ロックがスミスの妻の容姿をジョークのネタにしました。

これに激怒したスミス氏が突然ステージに上がり、ロック氏の顔面を平手打ちしたのです。


この出来事についてネットやSNSでは様々な意見が飛び交いました。総じてアメリカではウィル・スミスに批判的な意見が多く、逆に日本ではスミス氏に同情的なコメントが多いようです。

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思った通りの未来が現実になるという話

ロシアがウクライナに侵攻し、連日心の痛む光景が報道されています。「ウクライナと共にある」というスローガンの通り、今後、私たちの暮らしもウクライナの人たちと同じように長く耐え忍ぶことになりそうです。

 

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戦争の結果がどうなるにせよ、ロシアへの経済制裁は長引き、エネルギーや穀物供給の不安定さが増すことから、原油天然ガス、小麦の価格が上昇しています。インフレがさらに加速し、景気の後退も懸念されます。コロナ禍の出口が見え始めた矢先だけに世界経済には大打撃です。

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東京の賃貸派へ吹く追い風

2021年の住民基本台帳の人口移動報告によると、東京23区の人口が2014年に外国人も含めた調査になって以来、初めて減少に転じました。これまで毎年5万人から7万人の転入超過=人口増が続いていましたが、昨年は一転して15000人弱の転出超過=人口減になりました。

 

東京の中心部から人が減っている原因はテレワークです。通勤する日数が減り自宅勤務が増えたことで、多くの人が高くて狭い住環境の東京から、安くて広い住まいが手に入る近隣の他県へ引っ越したためです。

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iPhoneが買えなくなる日

 

およそ30年ぶりにインフレが舞い戻って来ました。すでにガソリンや食料品が値上がりし、日用品では同じ価格で容量が減るなどの動きが出始めています。

 

30年前のインフレと比べ、今回は複数のタイプが混在しているのが特徴です。脱炭素化への動きに伴い、化石燃料への投資が減り、エネルギー価格が上昇する グリーンインフレ労働人口が減少し、もっぱら消費が中心の高齢者が増えることによる人手不足で生じる 供給インフレ、コロナ禍による政府の財政支出拡大による 財政インフレ、そして円安による 輸入インフレ です。

 

これらの背後には構造的な要因があるのに加え、世界各国の思惑も関係しているため、解決には時間がかかり、インフレが続きそうな気配が濃厚です。

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